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【アークナイツ】危機契約#11「贋波」の曲 和訳と意味を考えてみる

CC en2jp アークナイツ
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はじめに

アークナイツは危機契約のシーズンごと専用の曲をゲーム内のロビーで流している.
そのどれもがクールで,危機契約の楽しみの一つになっているドクターも少なくないだろう.

一方で,全て英語なので雰囲気だけを楽しんでいる状態の方もいるだろう.私も含め,そんな人たち向けに和訳と意味の考察をまとめている.


今回は『OPERATION FAKE WAVES』の和訳を行っていく.

ラップ調のかっこいい雰囲気に違わず,歌詞も攻め攻めな感じがかっこいいこの曲,リズム感を意識した単語のチョイスも多く,歌詞が分からなくても何かいいような気はする.

一方で『Renegade』の時もそうだったが、ちょっと難しい英語の歌詞も多い印象である.すべてをとらえきれているとは思わないが,この和約解説が少しでもお役に立てればと思う.

以下のサイトは公式が出している楽曲がフルで聴けるサイトである.

塞壬唱片 - A WORLD FAMILIARLY UNKNOWN

海晏湖清,矫饰安宁。
风雨未至,浪静波平。

https://monster-siren.hypergryph.com/music/461171 紹介文より

海は凪ぎ,湖は澄む
飾られた平穏

風雨は未だ来ず
波は静穏を保つ

※本和訳記事は,公式が発表しているガイドラインに基づき作成しております.不備等がございましたらお手数ですがお問合せページからご連絡をお願いいたします.

楽曲情報

作曲:Erik Castro,David Lin
歌:Skylar Funk
リリース:2022/11/16
https://arknights.fandom.com/wiki/Operation_Fake_Waves_(song)より

登場作品:アークナイツ(Hypergryph · Yostar スマートフォン向けゲーム)

歌詞(和訳)

 以下の和訳はサイト筆者が書いたものであり,公式からの情報ではないことにご注意ください.

This ain’t for the weak links or the faint of heart
The foes coming up ahead are bound to make a mark
On our faces they’ll be leaving scars
On our graves here’s what they’re gonna carve:
“We’ll be walking all over you and be snuffing out your flames”
“We’ll be drowning out your voices and be crashing down like tidal waves”
Did you think you could scare us, scare us?
We’re the ones who bring all the terror, terror

弱いやつや意気地なしは止めとけ
待ち受ける敵は必ずや跡を残していく
俺たちの顔に 傷跡を残していくのだろう
俺たちの墓に こう刻み付けるのだろう
「我々はお前たちを蔑ろにし[1] その情熱すら奪い去っていくだろう」
「我々はお前たちの声を掻き消し 高波の如く押し寄せよう」
そんなもので怖気づくと思っているのか?
俺たちこそが恐怖の体現者だ

Even if the waves keep crashing down
We will never drown, we’ll stand our ground
With our heads held high we will turn the tides
Shouting, “Never never never say die!”

たとえ波が絶えず押し寄せようと
決して倒れることなく,ここに立ち続ける
堂々としてりゃ[2]流れが変わるさ
叫べよ 「絶対に死ぬもんか!」

Go ahead and try to test me
We are never backing down, never letting up
Go ahead and try to best me
We are never going down, never giving up

ほら試してみろよ
引き下がらない,絶対に譲らない
さぁ試してみろ
引き下がらない,絶対に諦めない


Come on show me what you got [x2]
Don’t think for a second that we’ll run and hide
Go ahead and try to test me
We are never backing down ‘cause our hearts are ironclad

さぁお前の力を見せてみろ
まさか俺たちが逃げ隠れるなんて思っているなよ[3]
ほらどうした 試してみろ
後退りなんてしない 不屈の闘志があるのだから

If you think I’m caving you’d be dead wrong (dead wrong)
All this time you were just way too headstrong
Coming after me
You don’t even realize
Your head’s been stuck high in the clouds
And you’re destined to be tumbling down

俺が屈していると思ったら大間違いだ[4](大間違いさ)
お前らは今まで強気に出過ぎていたんだ
俺たちの後を追っていた
そのことに気付けていない
お前らは上の空で[5]
このまま転がり落ちていく運命のなのさ

I’ll be shaving down my list after striking out your names
I’ll be tearing up your legacy by conjuring a hurricane
That rocks you like a cadenza-denza
For the closing act of your era, era

事が済んだらキレイさっぱり忘れてやる[6]
ハリケーンを巻き起こしを時代遅れなお前ら引き裂いてやろう[7]
揺るがすさ カデンツァ・デンツァ[8]みたいに
お前らの時代の幕引きのため

Even if you still refuse to yield
We will greet you on the battlefield
With our heads held high you will see our side
That goes, “Never never never say die!”

それでもまだやろうっていうのなら
戦場で相まみえよう
胸を張って顔を上げれば見えるさ
「諦め知らず」な俺たちの一面が

Go ahead and try to test me
We are never backing down, never letting up
Go ahead and try to best me
We are never going down, never giving up

ほら試してみろよ
引き下がらない,絶対に譲らない
さぁ 試してみろ
引き下がらない,絶対に諦めない

Come on show me what you got [x2]
Don’t think for a second that we’ll run and hide
Go ahead and try to test me
We are never backing down ‘cause our hearts are ironclad

さぁお前の力を見せてみろ
まさか俺たちが逃げ隠れるなんて思っているなよ
ほらどうした 試してみろ
後退りなんてしない 不屈の闘志があるのだから

Putting big red targets on my back
That’s the worst plan that you ever hatched

俺の背後を取ったのか[9]
そりゃ悪手だろうよ

‘Cause I’ve got eyes on the back of my head
So take a hike now while you still can
If you still insist to keep on fighting
Be sure to kiss the world goodbye before trying
You don’t stand a chance going up against me and my crew
‘Cause we never (never) never never say die

背後にだって気を付けているんだから
分かったら失せな
それでもまだやる気なら
お別れのキスを済ませてからしろ
俺に 俺の仲間たちに逆らったって勝ち目なんてない
だって俺たちは「死ぬ」なんて言葉知らないからな

Come on show me what you got now

さぁお前の力を見せてみろ

Go ahead and try to test me
We are never backing down, never letting up
Go ahead and try to best me
We are never going down, never giving up

ほら試してみろよ
引き下がらない,絶対に譲らない
さぁ 試してみろ
引き下がらない,絶対に諦めない

Come on show me what you got [x2]
Don’t think for a second that we’ll run and hide
Go ahead and try to test me
We are never backing down ‘cause our hearts are iron

さぁお前の力を見せてみろ
まさか俺たちが逃げ隠れるなんて思っているなよ
ほらどうした 試してみろ
後退りなんてしない 不屈の闘志があるのだから

Go ahead and try to test me (yeah)
We are never backing down
Never backing down now
Try to best me

ほら試してみろよ
引き下がりやしない
しないんだ
さぁ 試してみろ

全体を通して

敵を挑発し,敵に挑発され……そんな戦いが好きな人たちのような雰囲気があった.そのため和訳でもそんな好戦的な雰囲気が出せるように意識している.

歌詞中の「私(たち)」は敵を煽っているにも関わらず,一方で相手への敬意や戦いのマナーへの意識などからはどこか日本の武士道めいたものを感じなくもない.

また,私の中では危機契約の曲は危機契約に挑戦しようとする,アークナイツ内では語られなかった人たちの物語と捉えている.

今回の危機契約#11自体はビーチ建設中に暴れ出した飲んだくれを倒すという内容だが,果たして皆さんはどんなシーンを想像しただろうか.

この記事の読者もぜひ自分の中で何かをイメージしながらもう一度曲と,そして歌詞を堪能してもらえるとより楽しめるかもしれない.

和訳について

今回は以下の9点がポイントである(多い!).

We’ll be walking all over you

「踏みにじる」,「こき使う」などの意味を持つイディオム.直訳の「人の上を歩く」からもなんとなく意味が想像できそう.
スポーツの不戦勝を「ウォークオーバー」というらしいです.初めて知りました.

our heads held high

「堂々とする」,「胸を張っている」さまを表すイディオム.「頭を高い位置に保持する」ということからイメージできそう.今回の歌詞で言えば,それにより波を裂き,流れを断ち切っていくようなビジュアル的な意味と,このイディオムが持つ意味の二つを効果的に用いているとも考えられる.

Don’t think for a second

“for a second”で「一瞬」の意味を持つ.つまり「一瞬でも考えるな」⇒「まさかこうは思うなよ」みたいな意味になる.自身のプライドの表れとも捉えられよう.

dead wrong

「完全な間違い」などを意味する言葉.”dead”自体がネガティブな言葉を強調することによく使われているみたい.

Your head’s been stuck high in the clouds

これが今回最難関.”stuck high in the clouds”で,「ボケーとする」,「ゆめうつつになっている」,「有頂天になっている」などの意味がある.

つまりは,目の前の現実にちゃんと向き合えていない状況なのだろうと思い,今回はその方向で訳したが,人によって差が出そうだなーと思う.

I’ll be shaving down my list after striking out your names

直訳は「リストを削り落とす お前たちの名前を削除した後で」になる.難しいし,きっとイディオムあるだろ!と思ったがないのであった… …

なんとなく名前の項目を削除することでリストを整理しているような気はするが,ちょっとこのままでは分かりづらい.

私としては「リストを整理する」⇒「もう覚えておく必要がなくなる」⇒「忘れてやる」といったことをイメージした.相手に対して記憶に留めておく価値もないぜという痛烈な煽りなのではないかと.

your legacy

“legacy”は「遺産」や「遺してきたもの,伝統のもの」みたいな意味がある.一方で,ネガティブな意味として「時代遅れなもの」,「古すぎる伝統」みたいな意味もあるらしい.

今回は時代という波に乗れなかったという意味を持たせたいと思いつつ訳した.

cadenza-denza

これイタリア語です.といっても音楽用語らしいので知っている人なら意味がすんなり捉えられたと思う.

“cadenza”は「独奏パート」を表す言葉.バンドの曲なんかでも,ライブだとギタリストがそのテクニックを披露するパートがあったりするがそんな感じだ.

そして”denza”は「ダンス」を意味する.つまり合わせると,ダンサーが自身のテクニックを披露するとてもホットなシーンになるわけだ.

ちなみに急なイタリアーノでびっくりだが,これこそリズム感や語感を意識した部分と言えよう.日本人が英語の歌詞を使いたくなるのと多分同じ(?)

Putting big red targets on my back

こちらもイディオム表現ではないが,順に紐解いていけば意味が分かる.

まず”put target on~”.こちらは「標的に据える」みたいな意味を持つ.今回なら「俺たちの背後」をターゲットにしているわけだ.

つぎに”big red target”.「大きな赤いターゲット」という直訳になるのだが,とにかく目立ちそうな感じだ.まぁ今回の曲なら,ここだと言わんばかりの分かり易い目標という感じだろうか.

これらを合わせると「俺たちの背中を一心不乱に狙っている」ような様子がイメージできる.背後を取ったことで敵は「勝った!」と言った余裕を持っているのだろう.

編集後記的なもの

今回は危機契約#11『贋波(OPERATION FAKE WAVES)』の曲を和訳して色々考えてみた.

アップテンポでリズム感よく,夏にぴったりな曲であったと思う.和訳のやりごたえもあり楽しかった.

ちなみに今回の危機契約は,自身の最高等級を更新された方も多いようで,Twitterなんかじゃ30等級とかばしばし行っている印象だ.

みんなすごいいい!おめでとうございます.

その他 危機契約のまとめはこちら.

危機契約
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このサイトの和訳記事では,和訳の正確さ」と「読者の考える余地に重きを置いています.
読者が正確に楽曲を捉え,理解を深めてもらえるよう,和訳にミスがあればぜひご連絡いただければ幸いです.

お読みいただきありがとうございました!

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